C60フラーレン
C60フラーレンは、1985年にハロルド・クロトー、リチャード・スモーリー、ロバート・カールが発見した炭素原子60個で構成された20面体のサッカーボール状の分子です。1996年には、フラーレンを発見した3名がノーベル化学賞を受賞。フラーレンの工業的製造法が確立した現在では、磁性体、光学材料、超電導材料、医療、化粧品、二次電池、潤滑剤など、多くの分野で活用、または研究開発が進んいます。
【主な特徴】
- ・籠状の3次元構造をもつ変形しにくい球状分子
- ・分子直径が0.71ナノメートル
(1ナノメートルは、10億分の1メートル) - ・熱に強く、熱を通しにくい(300℃付近までの熱安定性)
- ・電子受容体(電子を引き付ける力が強い)
- ・ラジカル補足能力が高い
- ・科学的に官能基を付与しやすい
- ・電気を通さない(炭素なのに誘電率を持つ)
- ・光を吸収する
- ・高分子化しやすい
- ・昇華する
- ・籠の内部に金属を入れられる
- ・超伝導性を示す
NEOPLOTEX(ネオプロテックス)では、このフラーレンの特性を潤滑油に活用しています。
ねらった効果は2つあり、エンジン(各金属部)保護性能の強化とエンジンレスポンスの向上です。
このC60フラーレンを潤滑油に均一分散し適正に配合することで、たとえ境界潤滑※になったときでも
「C60フラーレン」がナノベアリング剤としての効果を発揮し各部を保護することができます。
また、高品質なベースオイルとの相乗効果により、ドライスタート防止や高負荷時のメタルなどを守ることができるのです。
摩擦抵抗低減によりアクセルレスポンスが向上するという体感できる効果も味わえます。
※境界潤滑とは、油膜が薄くなることで、部分的に金属どうしの固体接触が生じているときのことをいいます。エンジンの場合、ドライスタート時や高負荷時のメタル部、高回転時のカム関係などで境界潤滑がおきやすくなります。
C60フラーレン”は、今まで潤滑油には、ほとんど使われてきませんでした。 その理由は、大変高価な物質でありコストが高いこと、オイルに配合するためには、 オイル中に均一分散するための特殊な技術を要すること、そして、その効果を最大限に発揮させるためには、 最適な配合量を見極める必要があることなどがあげられます。
これらのノウハウを持たないかぎり“C60フラーレン”をエンジンオイルに適正配合することはできません。 独自の技術開発により、これらを実現したエンジンオイル、それが「NEOPLOTEX(ネオプロテックス) Fオイルシリーズ」なのです。